グリーンセイバー インタビュー
堀 洋子さん(カルチャー)
山の管理ができるようになりたい、という思いから林塾へ入塾、カルチャーの受検へ
数年前まで友達と八ヶ岳で畑をやっていました。もう少し近くで活動できる場所はないかな、と探していましたが、適当なところがなく、土に触れる機会を失ってしまったんです。実家は四方を山に囲まれた三輪(町田)の近くなので、逆に山にはまったく興味がなかったのですが、土と触れ合うことが減って、何かを求めていたんでしょうね。体調が悪くなってしまって。そんな時、遊びに行った町田・三輪の近くの『寺家ふるさと村』の施設で見つけた資料で、『樹木・環境ネットワーク協会』が山野林の管理を行っていることを知りました。早速、ホームページを見てみると、そこに、林塾の募集がありました。
以前、八ヶ岳で1年を通して山の手入れを行うワークショップに参加していたことがあり、講習の中では樹木に巻き付いたクズを取り除いたり下草を刈り込んだりしたことで、辺りの風通しが良くなることが実感できたり、色々楽しかったことを思い出しました。いつか山の状態を見て、必要な手入れができるようになれたらいいなと。林塾がそれに近いような気がして面白そうだと感じました。
4月頃にホームページを見て、5月からの林塾にすぐ申し込みました。募集チラシには条件に「グリーンセイバーを目指す人」とあったので、その年にカルチャーを受検しました。
自分にとっては植物の花の形などを覚えたりするネイチャーよりは、建物の材料としてこんな風に使われている、というような学びの方が馴染みやすかったですね。読み物として身近に感じて楽しみながら読めました。
林塾での学びをさっそくリーダーとしてフィールドで実践!
林塾では6期生として、手道具の使い方から林床整備作業、竹林の整備、立ち木の伐採、後処理、刈払機も学びました。また里山の利活用を学びつつ、「おいでよホタル開墾部&田んぼ倶楽部」という三輪の倉庫の裏手にある谷戸の整備活動を行いホタルを呼び込もう、という部活にも入っています。そこでは棚田を作るというプランもあり楽しみも広がっています。
また、去年の4月からTAMAZO(多摩動物公園)フィールドのリーダーとして声をかけられ、全く何もわからないところから活動がスタート。
ゾーニング計画に基づき、他のリーダーメンバーと相談しながら、毎回の活動内容を決めて臨みました。でも、思うようにはことは進まず…活動は、月に1度、下刈りしても、1か月後には笹が茂りまくり、元の木阿弥となってしまって、追いかけっこのような1年でした。冬になり、業者さんによりナラ枯れ木が伐採され、驚くほど景色がスッキリしました。この景色を前に、またTAMAZOフィールドの1年のサイクルを経験して、ようやく次の段階について色々考えられるようになりそうです。
ここは来園者をはじめ、イベントなどでさまざまな人が入ってくる場所。安全を確保しつつ、できるだけ自然を体験してほしい。色々な人が関わっているフィールドだからこそ、聚の活動に何を求められているのか理解するのは大事ですね。
次のステージでは来園した方が楽しめるような広い目線でフィールドと向き合いたい
TAMAZOの次の段階では、道を整備したり、急な傾斜部分に階段を造ったり、景色を楽しんでもらえるエリアを整備したり…と、来園された方に楽しんでもらえるように、フィールドを広い目線で見れたらいいなと思っています。
さらに今年は新たなフィールドにも参加予定。こちらはまったく手つかずだった施設内の森の一部。あれこれ制約はありそうですが、みんな初めての試みなので、どのように動かして行くのか考えるのが楽しみです。
まだ私は三輪とTAMAZOしか知らないので、色々なフィールドのことを知りたいですね。