企業とNPOとの協働

東京ガス株式会社 工場緑地における生きもの調査 活動報告

東京ガス株式会社が所有する3か所の工場内にある緑地について、生物の多様性を促す緑地管理や新たな活用法を構築することを目指し、まずは1つ目の段階として、現状の生態系の状況を把握するための生き物調査を2010年よりスタートしました。 樹木・環境ネットワーク協会は、企業だけでは対応できない生物や生態系に関する専門的な知見やネットワークを活かして、調査やとりまとめ、その後の新たな提案についての協力を行っています。

目 的

生物多様性に配慮した緑地整備や工場職員や近隣住民参加による緑地の新たな活用などの取り組み手法を確立するための基礎資料の作成を目指し、工場緑地内の生き物の生息状況や緑地内の環境状況を把握する。

実施期間

2010年4月~(季節ごとに各種調査(昆虫・植生・鳥類等)を実施)

場 所

根岸工場(神奈川県横浜市)、 扇島工場(神奈川県川崎市)、袖ヶ浦工場(千葉県袖ケ浦市)内、工場緑地

調査手法例

専門家と当会グリーンセイバーが調査対象別にチームを組み、調査を実施。調査結果のとりまとめと、緑地整備への手法や活用に対する提案を行っています。工場で確認された生物のうち、貴重種や環境省や各種都道府県のレッドデータブック掲載種の生物については、その生態についても報告、保全方法などについても提案を行います。

《昆虫》
捕虫網を使って採集するスウィーピング、枝葉を叩き昆虫を網に落とし入れるビーティングなどの手法を用いて 昆虫を採集し、種類を記録する。
《植物》
予め設定したルートに沿って確認された植物を記録していく。
《鳥類》
予め設定したルートをゆっくり歩きながら観測した鳥を記録するルートセンサス法と、一定の場所に留まり、観測した鳥を記録するスポットセンサス法で調査する 。

調査風景 左:鳥類調査、右:昆虫調査

調査結果の活用例

《工場に住む生きもマップ》の制作
調査で確認された主な生き物を、工場社員を工場見学に訪れる方に知っていただくためのツールとして、工場の環境別にどんな生きものがいるかを示すエリア別生態系マップを作成しました。
《社員参加による緑地管理プログラムの立案》
生息する生物や立地環境、社員やご家族など比較的知識がない人でも簡単に作業ができる、といった条件を加味した、そのエリアの特定の生物や生態系の復元をテーマとした保全活動プログラムを立案しました。

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